新東京百景にも選ばれている国立の大学通りには約170本の桜が植え込まれ、毎年春には花のトンネルをつくり人々を楽しませてくれています。ところが、この大学通りの桜並木も環境の変化などによって傷みはじめ、太い枯れ枝や、大きな空洞を持つものや、コケやキノコの付着も増えコスカシバの穿孔も多く見られるなど、 弱ってる木が目立ってきました。
そのような中、呼び掛けに答えた人々が集まって根元を踏まれぬように草花を植え生け垣を作るなどの活動が芽生え、2000年、市民と行政が二人三脚で行うボランティア組織『くにたち桜守』が正式に発足しました。
くにたち桜守には、小学生からお年寄り、リタイヤした人や現役のサラリーマン、ОLなど様々な人々が登録しています。衰弱した桜の樹勢回復を通じて、次世代の子供たちに大学通りの素晴らしい環境と景観を引き継ぐことを目的としています。